スタッフそれぞれの良さを発見することができ、師長としてやっていけると見えてきた希望

救急外来 師長 和田尚美

私は師長になって2年目ですが、職場の責任者という立場になって感じるのは迷いの数と決断の数がとても増えたという実感です。これまでは、上司である師長に最終判断を仰げばよかったのですが、師長になったばかりの頃は、自分で最終判断をするということの責任の重さを日々感じながら毎日を過ごしていました。判断が正しいのかどうか、じっくりと考えて判断を下せることばかりではないので大変でした。ただ、決断した後も、リスクについて修正可能な状態を考えて、多角的な視点でモノを捉えていくようになったと思います。師長の仕事は自分の能力以上のことであると予想はしていましたが、やってみないとわからないとチャレンジしたおかげで良かったと思うこともありました。主任の頃は、夜間勤務をやりながらリーダーの仕事を担ったり、私自身、現場の仕事もあったので気づけなかったのですが、師長になり全体を見渡すことが増えたので、スタッフ一人ひとりの動きを見ることや声を聴けることができるようになりました。例えば、患者さんに対する優しい声掛けをしているスタッフに気づけることなど、それぞれの良さを発見することができたことは師長としてやっていける希望が見えてきたように思います。

こんな看護がしたいというスタッフの育成を目指し、みんなが楽しく仕事に取り組める職場にしたい

私が救急外来配属の看護師になって3~4年目の頃に仕事に行くのが楽しかった記憶があります。どんなに忙しくてもチームワークが良かったので、仕事が楽しくなる環境でした。当時の私からすると怖くて、厳しい先輩もいましたが、的確な指摘が学びとなり、自分の成長につながったと思います。私の職場の若いスタッフにとっても、厳しいと感じる先輩はいると思います。私は、指摘してくれる先輩は貴重であることを若いスタッフには伝えていきたいと思っています。そして、若いスタッフを成長させようと日々努力してくれている主任とベテラン・中堅スタッフと共に、一緒にチームワークの良い職場づくりをしてほしいという想いを共有していきたいと考えています。上司や先輩に指示されたことをこなしていれば良いというのではなく、自分はこんな看護がしたいというビジョンを持ったスタッフの育成を目指していきたいと考えています。厳しい指摘さえもポジティブに捉えて、共に困難なことでも乗り越えるチームワークの良い、元気な職場づくりを目指し、スタッフ全員が楽しく仕事に取り組めるようにしていきたいと思っています。

短時間の関わりでも患者・家族の精神的・心理的な配慮を意識した看護を実践していきたい

私たちの職場では、ベテランや中堅スタッフも含めて全体として看護観や実践している看護を語ってもらう場をつくってもらっています。これまで、若いスタッフにはそういった機会がありますが、部署の計画の中に人材の育成を重点課題としていることもあり、ベテラン・中堅も含めて、全員でそれぞれの看護観や実践している看護を語り、それぞれが学び合って、高め合っていく場にしていきたいと考えています。例えば、午前中の空き時間のちょっとした振り返りの機会であっても、一人ひとりの看護師が何を考えているのか、良さはどんなところで、どんなことを課題と感じているのかなどを共有することで、それぞれを知り合い、学び合うことができ、それがチームワークにつながると考えています。大きなチャレンジは特にありませんが、今、自分にできることを確実にしていくことに集中していきたいと考えています。それと、救急外来は素早く処置や検査を安心・安全にすすめていくことが大切です。今後は、さらに短時間の関わりの中でも患者・家族の精神的・心理的な部分への配慮を意識した看護も実践していきたいと考えています。そのためにも、一人ひとりのスタッフが知識や技術、看護観を深め、余裕を持って仕事ができるようなチームワークが大切になってくると考えています。