病棟の運営や管理の主役である主任たちにポジティブに仕事ができるようにするのが私の仕事

看護師長 松永美香

私は、同じ病棟に属したまま主任から師長になったので、師長になった頃は、その切り替えが難しかったことを覚えています。師長になるとみんなの和の中からポンと抜け出るような感じでありました。全体を俯瞰する立場になり、どういう風にメンバーと接したらいいのかがわかりませんでした。師長の仕事に慣れるまで1年くらいはかかりました。勤務評価をした時に、主任たちにその役割を担ってもらったことが良いきっかけになりました。私は、一歩引いて、前に出過ぎないことを心掛けました。主任たちが自分の考えを話せる環境を作り、私はアドバイスをする立場という関係性が大切であることを勤務評価の時に実感できました。その後、主任たちが病棟運営の見直しをしてくれました。こちらから指示することなく率先してやってくれました。病棟運営の見直しは、現場と一緒にやらないとわからない、現場で指導しないとわからないのですが、主任たちが自主的にしてくれたことは私たちの職場にとってとても大きな力になったと思います。私が主任だった頃はそこまでしていたかなと反省するくらい有難い気持ちになりました。主任たちがポジティブに仕事ができる環境を作るのが私の仕事だと認識できるようになりました。

若手と中堅の切磋琢磨の機会をつくり、看護師が育つ環境を定着させていきたい

人材の育成については、これまでやってきたことを継続しつつも、さらにレベルアップをしていきたいと考えています。今期より新人教育がOJTとなり、教育スタッフを中心に行うことになりました。主任クラスのメンバーがそれに関わりますので、私は教育スタッフに対する教育をしていきます。また、昨年より本格的にペアで毎日の業務をしていくようになりましたので、しっかりと定着できるようにしていきたいと思います。特に、各病棟には若いスタッフが多いので、彼らにとってはまだまだわからないことが多く、この人たちを育てるという意味でも、若いスタッフと中堅のスタッフがペアになり、そこでお互いの意見を言い合いながら、いわゆる切磋琢磨できる状態になって向上し合うスタイルを定着させていきたいと思います。経験年数4年の看護師が半分以上いますので、彼らが育ってくれることで病棟の看護の質は相乗効果も生まれて向上していくと思います。教える側は教えることを通じて成長でき、若いスタッフの発想は中堅のスタッフにも影響するでしょう。そんなチャレンジを続けていきたいと考えています。

メンバーと一緒に力を合わせて、患者さんによかったと思って頂ける看護を提供し続けたい

私は、ポジティブな考えで仕事を取り組む職場をつくりたいと考えています。よくない話題を伝える時こそ要注意で、結果的に気持ちがネガティブになり、仕事が思うように進まないことは良くある話です。先にも話しましたが、私の病棟の主任たちはそういう話題でさえ、最終的にポジティブに物事を捉えるような伝え方をしてくれるので、スタッフ全体がポジティブになってきたと思います。例えば、記録を付ける時間が少なくなってきたという目に見える改善もポジティブに取り組んだ結果だと思います。そういう風土ができつつある中で、私自身も管理者としてどうあるべきかを常に考えています。やはり基本は、働く人を大切にする、一人ひとりの意見に耳を傾けることを重視することだと思います。自分の看護観としては、月並みですが、自分やスタッフが提供した看護で患者さんによかったと言ってもらえることが患者さんや自分たちにとっても良いことなんだと思います。メンバーと一緒になって、力を合わせて、患者さんによかったと思って頂ける看護を提供し続けたいと思います。