私自身の考えや方向性を再考し、みんなに示し、前向きな気持ちで役割を果たしていきたい

看護部長 達家好美

副部長から部長になり数か月経ちましたが、初めは前部長である副院長も同じ職場にいるので正直言って切り替えができていませんでした。しかし、院内においても、院外においても私を部長として認識されていると次第に実感するようになりました。看護部門を代表して答えるべき時は、私自身の言葉で責任を持って答えなければならないので、日々、自分を律していくようになったと思います。7月頃に師長や主任、認定看護師との面談をしました。一般に、面談は面談される方が「何を聞かれるだろう、問われるだろう」という緊張感を感じながら臨むものでしょうが、私は「みんなが私を部長として見ている」という緊張感もあり、少し身構えていたように思います。面談が進むにつれて、「見られている、問われている、求められている」と感じながら話し合っていました。誰も、具体的には言いませんが、「部長、今後、どうしていきたいのですか」と問われているのだという自覚ができた機会でした。私自身の考えや方向性を再考し、みんなに示していこうと前向きな気持ちになりました。「なぜ、この人が部長なのだろう?」と思わせないように、役割をしっかり遂行して、メンバーとの信頼感を築いていこうと思います。

共有した目標に向かって、みんなで「考えたい・話し合いたい・動きたい」を大切にしていきたい

師長会の場ではみんなが同じ土俵の上で自由に発言できるようにしていきたいと考えています。副部長時代とは立場が違うので、立場を踏まえて発言するようにはしています。しかし、そういう場面でも、リーダーシップをどう取るべきなのか、いろいろと考えてしまいます。私は、「さあ、ここにこうやって向かいますよ、みなさん付いてきなさい」という先頭を走って引っ張っていくタイプではないと思っています。こんなことを言うと、頼りなく思われるかも知れませんが、「どうすればいいか一緒に考えてもらえないか、わからないことは一緒に考えてほしい」と、どちらかというとみんなで話し合うことを大切にしながら進めるタイプだと思います。タイプの話であって、そのやり方でうまくいかないことがあることもこれから経験すると思いますが、ビジョンを示し、責任は持ちつつも、共有した目標に向かってみんなで考えたい、動きたいというのが私の信条です。例えば、研修の時、メンバーが講義では一生懸命学び、討議では自分の考えを真剣に溌剌と話している表情を見るのが嬉しく思えます。一人ひとりの想いや考えを大切にしてこれからの看護部を作っていきたいと思います。

残念な結果にも次につなげるポジティブ精神で、今できることを最大限にする看護部でありたい

そこで、私は二つのことを大切にしていきたいと思います。一つ目は、楽しく仕事をしたいということです。これはモノの捉え方の問題ですが、うまくいったことは「良かったね」となりますが、問題は残念な結果になった時です。これは、仕事は人間の営みである限り、当然、残念な結果は付きものですが、そこから次に何を生み出すかということが大切になると思います。残念な結果があったから、次の「良かったね」を導いていこうという姿勢があって、そこで仕事の楽しさが増すと考えています。看護部の合言葉である「POSITIVE」を私たちの看護の質を高める姿勢にしていきたいです。もう一つは、今できることを最大限しようということです。みんな頑張っています。でも、出来・不出来の差はあり、完璧な人を見ると、コンプレックスを感じることもあるでしょう。実際はできる人を見てその人が完璧に見えるだけだと思っています。むしろ、多少の不出来は許し合い、それぞれの強みである持ち味を活かし、誰一人必要のない人がいない職場にしたいと思います。様々な個性の掛け合わせでこの職場を彩りたいと思います。そのためにも、一人ひとりが今できる最大限の力を発揮できることにこだわりたいと思っています。今、できる最大限のパフォーマンスで、目の前にいる患者さんや家族に喜んでもらえる看護部でありたいと思います。