職場がどうすればよくなるかを考えてもらえる環境を作りたい

教育担当師長
杉村ますみ
病棟で師長をしていた頃の私は、一緒に働く一人一人のスタッフに自分たちの職場がどうすればよくなるかを考えてもらいたいと思って関わっていました。それは、自分の仕事の成果を上げやすくする、他のスタッフの成果もあげやすくするということが結果として組織としての成果に繋がるからです。そのためには、スタッフと様々な問題意識を共有することが大切なので、ことある毎にスタッフの話を聴く機会を作っていました。他愛もない愚痴から始まり、仕事、職場環境、プライベートなど仕事に通じる困ったことなど小さなこと、細かいこともきちんと聴いていくうちに、問題の本質が見えてきますし、解決の糸口も見えてきます。一緒に解決策を考えることにより、スタッフの問題意識も高まってきました。師長は些細なことも聴いてくれるという雰囲気を心掛けていました。私が主任の時の上司は、自分が何を考えているか、どうしたいかを常に伝えてくれ、相談や意見を求めてくれる方でした。自分がこの部署で必要とされているという実感がありました。私もこの上司から学んだことを活かし、スタッフと話すときはそんなことを心掛けています。

「やってみない?」と期待が込められたオファーには、不安があっても精一杯チャレンジしたい

今、教育担当師長となり、人材育成という領域において看護部全体を見る仕事になりました。
現在、当院看護部では年間に80以上の研修機会があります。もちろん、新人研修のボリュームが多いのですが、この1年はこれらの研修に対して受講者に評価を受けて、また評価を分析してそれぞれのプランに対して内容を吟味し、変えるべきものは変えていく、また新しいものを付け加えていくなどを通じて、看護部の人材育成の具体策を考えていきたいと考えています。上司は、「教育担当に向いているよ」と言って下さいますが不安がないと言えばうそになります。スタッフ時代は新人担当として現場で指導していた時の楽しい思い出がありますが、その後、主任として立場が変わり人材育成の難しさを、師長としては現場で指導をせずに育成していくことの難しさを経験してきた私に、看護部全体の教育を通じて人材育成していくことが果たしてできるのかという不安があります。ただ、「やってみない?」と期待を込められたオファーに対して、チャレンジすることなしにできないというのは嫌なので、「やります。」と引き受けたからには精一杯やりたいと思っています。誰かが、その役割をする必要があり、それを自分に期待されたわけですから頑張りたいと思います。

自分が何かに貢献しているというやりがいを感じて仕事に取り組む人材の育成を目指したい

ここで働く看護師をはじめとするスタッフには、自分が何かに貢献しているというやりがいを感じて仕事に楽しみを見出してもらいたいと思います。ある程度の経験年数を経ると、ちょっとマンネリになってくるというのはどんな職業にもよくあることだと聞きますが、いくつになっても一年に一つは自身で決めた目標を持って成果を生み出し、達成感のある仕事生活を送ってほしいと思っています。病棟で師長をしていた頃、ベテラン看護師が自ら課題を課して、それと向き合って仕事をすることで自らのモチベーションを上げている姿がありました。この看護師の姿勢や行動は一緒に関わる他のメンバーに大いに刺激を与えました。個人の目標というのは単に個人的な目標だけではありません。部署の目標に対して、個々に役割を担い、その中で課題を課して、それが成果に結びつくことで部署の目標達成、ひいてはそれが患者さんへの看護に対する満足度に繋がります。自分が何かに貢献しているというやりがいを感じて仕事に取り組む人材の育成を目指したいと思います。