檄を飛ばされながらも、丁寧に指導してもらった新人時代

看護師 瀧下知美

子どもの頃から学校が楽しく思い、将来は学校という職場で働きたいと思っていました。いくつかの選択肢の中で、大学の看護学部に進学しました。看護師免許を取得でき、養護教諭の免許も取得できるのが魅力でした。教員も目指していましたが、看護師として働くことになりました。新人の頃は小児科に勤務していました。ある夜勤の日です。救急外来から心肺停止の男の子が病棟に上がってくるので、呼吸器やベッドの準備をしていましたが、いざ、その男の子の患者さんを見ると何も手につかず、先輩の後ろで、ただ見ているだけの私でした。自分が関わるのが怖かったのです。先輩に「大丈夫!あなたも看護師だよ!今、自分ができることをしなさい」と言われ、その場を離れ、病棟の他の業務をすることにしました。夜勤明けの朝、先輩は勤務時間外であるにも関わらず、休憩室で私の話を聞いて下さり、私がきちんと対応ができるようにマンツーマンで丁寧に指導して頂きました。「あなたも看護師だよ!」・・・うろたえているだけではいけないのです。こういう先輩のおかけで看護師として今があると思っています。

患者さんにとって、病院が「自分がよく頑張った自慢できる場所」になってほしい

喘息を持つ小学校高学年の男の子の患者さんの話ですが、薬をきちんと飲まないことで入院を繰り返す患者さんが多いのですが、この患者さんもその傾向がありました。薬をきちんと飲んだかどうかを管理できるように、私は、パズルを作り、完成すると一枚の絵になるというものを提供しました。自分にもっとかまってほしいと思っていたその子は、お母さんと一緒にきちんと薬を飲み、それを完成させ褒めてもらうのが嬉しいようでした。退院後、通院するようになりましたが、外来の先輩看護師や担当医師からこのことを褒められました。嬉しかったのは、その先輩看護師も引き継いでパズルを作って下さっていたことです。私の工夫が、患者さんの問題解決に結びついていたことと、それを繋いでくれる仲間がいることにこの仕事の喜びを感じることができました。日頃から、大切にしていることは患者さんとのたわいもない会話です。今は、外科病棟にいますが、それは一緒です。例えば、藤枝市で生まれた私はこの地の方言がわかるので、医師に患者さんの言うニュアンスを伝えることでよりふさわしい関わりができるようにしたいと思っています。また、患者さんがその人らしく入院生活を送るためにも日々の生活を可能な限り知ることで工夫をするようにしています。病院が辛い場所でははなく、自分が頑張った自慢できる場所になってほしいと思います。

認知症の専門知識を学び、患者・家族・看護師に頼りになる存在を目指したい

日々の仕事の中で感じることは、認知症の患者さんのことです。本人も困っている、家族も困っている、私たち看護師もまだまだもっと勉強してかないといけないという状態です。緩和ケア、急性期と看護を学び、経験してきた私は、それらを踏まえて、認知症患者との関わりについてもっともっと勉強していきたいと考えています。しっかりとした専門知識を持った者がいれば、本人も、家族も相談をし、適切な提案や処置を受けることができます。看護師にとっても、しっかりとした専門知識を持った看護師がいると、適切な対応について相談することができ、院内のサービス力は向上します。この病院でそんな存在になれるようにチャレンジしたいと思います。