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スタッフそれぞれの良さを発見することができ、師長としてやっていけると見えてきた希望

救急外来 師長 和田尚美

私は師長になって2年目ですが、職場の責任者という立場になって感じるのは迷いの数と決断の数がとても増えたという実感です。これまでは、上司である師長に最終判断を仰げばよかったのですが、師長になったばかりの頃は、自分で最終判断をするということの責任の重さを日々感じながら毎日を過ごしていました。判断が正しいのかどうか、じっくりと考えて判断を下せることばかりではないので大変でした。ただ、決断した後も、リスクについて修正可能な状態を考えて、多角的な視点でモノを捉えていくようになったと思います。師長の仕事は自分の能力以上のことであると予想はしていましたが、やってみないとわからないとチャレンジしたおかげで良かったと思うこともありました。主任の頃は、夜間勤務をやりながらリーダーの仕事を担ったり、私自身、現場の仕事もあったので気づけなかったのですが、師長になり全体を見渡すことが増えたので、スタッフ一人ひとりの動きを見ることや声を聴けることができるようになりました。例えば、患者さんに対する優しい声掛けをしているスタッフに気づけることなど、それぞれの良さを発見することができたことは師長としてやっていける希望が見えてきたように思います。

こんな看護がしたいというスタッフの育成を目指し、みんなが楽しく仕事に取り組める職場にしたい

私が救急外来配属の看護師になって3~4年目の頃に仕事に行くのが楽しかった記憶があります。どんなに忙しくてもチームワークが良かったので、仕事が楽しくなる環境でした。当時の私からすると怖くて、厳しい先輩もいましたが、的確な指摘が学びとなり、自分の成長につながったと思います。私の職場の若いスタッフにとっても、厳しいと感じる先輩はいると思います。私は、指摘してくれる先輩は貴重であることを若いスタッフには伝えていきたいと思っています。そして、若いスタッフを成長させようと日々努力してくれている主任とベテラン・中堅スタッフと共に、一緒にチームワークの良い職場づくりをしてほしいという想いを共有していきたいと考えています。上司や先輩に指示されたことをこなしていれば良いというのではなく、自分はこんな看護がしたいというビジョンを持ったスタッフの育成を目指していきたいと考えています。厳しい指摘さえもポジティブに捉えて、共に困難なことでも乗り越えるチームワークの良い、元気な職場づくりを目指し、スタッフ全員が楽しく仕事に取り組めるようにしていきたいと思っています。

短時間の関わりでも患者・家族の精神的・心理的な配慮を意識した看護を実践していきたい

私たちの職場では、ベテランや中堅スタッフも含めて全体として看護観や実践している看護を語ってもらう場をつくってもらっています。これまで、若いスタッフにはそういった機会がありますが、部署の計画の中に人材の育成を重点課題としていることもあり、ベテラン・中堅も含めて、全員でそれぞれの看護観や実践している看護を語り、それぞれが学び合って、高め合っていく場にしていきたいと考えています。例えば、午前中の空き時間のちょっとした振り返りの機会であっても、一人ひとりの看護師が何を考えているのか、良さはどんなところで、どんなことを課題と感じているのかなどを共有することで、それぞれを知り合い、学び合うことができ、それがチームワークにつながると考えています。大きなチャレンジは特にありませんが、今、自分にできることを確実にしていくことに集中していきたいと考えています。それと、救急外来は素早く処置や検査を安心・安全にすすめていくことが大切です。今後は、さらに短時間の関わりの中でも患者・家族の精神的・心理的な部分への配慮を意識した看護も実践していきたいと考えています。そのためにも、一人ひとりのスタッフが知識や技術、看護観を深め、余裕を持って仕事ができるようなチームワークが大切になってくると考えています。

向いてないと思った看護の仕事が、関わり方で変わる患者さんの姿に楽しみが見えた新人の頃

看護師 高橋夕梨乃

私が幼少の頃、祖母が病気になり、母が介護をしていました。私もお手伝いをするようになり、祖母と話をしたり、用事をしたりすると、大したことをしていないのに「ありがとう」と言われることに子どもながらに喜びを感じていました。こういう体験がいつしか誰かの役に立てる仕事をしたいという想いに変わり、看護師になる道を選びました。新人の頃は、やるべき業務に追われる毎日でした。患者さんの話をもっと聞いてあげたい、どんな風に関われば喜んでもらえるだろうかといったこと気にしているのですが、全く余裕がない状態で、自分は看護師に向いているのだろうかという気持ちでいました。しかし、辞める勇気もなく、時間がどんどん経っていきました。徐々に仕事にも慣れ、自分が意図することをできるようになってきました。例えば、患者さんからリハビリの相談を受けて、リハビリのスタッフと一緒に考えて、自分の役割を果たしていくといったようなことから始まり、できることがどんどん増えて行きました。向いていないと思っていた仕事が、自分の関わり方ひとつで患者さんが良くなる、喜んでくれることに楽しみを見出せるようになりました。

患者さんの想いを自分の基準で決めつけず、一つ立ち止まって考えて看護をしていきたい

私は看護をする上で、患者さんの想いを自分の基準で決めつけないことを大切にしています。患者さんが痛いと言えば痛いのであって、言っていることをまずはそのまま受け止めるようにしています。現在は、集中治療室に所属しており、声に出せない患者さんが多いので、声が出せなくてもちょっとした患者さんの行動をよく観察して、想いを推測しながら関わっています。しかし、その推測もやはり決めつけることをしないようにしています。例えば、口に管を入れている患者さんがやたらと管に手を持っていくとします。抜けると危険という判断をする前に、のどが苦しいのではないかと根底にある思いを察して、苦しくないようにするにはどうしたら良いかといったことを一つ立ち止まって考えるようにしています。また、家族とのコミュニケーションを大切にしています。入院前の自宅での生活習慣、寝る体勢、好きな音楽などを教えてもらい、意志表示が困難な患者さんの入院生活を少しでも快適になるようにしていくようにしています。好きな音楽を聴くだけで、患者さんの表情が柔らかくなるとホッとします。

将来、自宅で過ごしながら医療を必要とする人たちの人生のお手伝いをしていきたい

看護師になって14年が経ちますが、この仕事の魅力は患者さんの人生のお手伝いができることだと思います。患者さんにとって病気や怪我は突然のように襲い掛かり、それが自分の人生を左右することも多々あります。そして、病気や怪我が完治せずに、それを抱えながらその後の人生を歩んでいかなければならない人もたくさんいます。家族には言えないこと、友人・知人にも知られたくないことを看護師である私たちには打ち明けて、楽な気持ちになる瞬間を何度も経験しています。こんなに深く関わることができる職業は他にないように思っています。私は、将来、在宅看護に関わりたいと思っています。知識や経験は全くないので、これから勉強していく必要がありますが、病気や怪我をした人が自宅でゆったりした気持ちで、自分のペースで生活ができるような医療ケアが必要だと常々感じていました。振り返ると、祖母の介護のお手伝いが私に看護師への道を開いてくれたきっかけでしたが、近い将来、自宅で過ごしながら医療を必要とする人たちに医療者として関わっていきたいと思います。

自分の自惚れに気づき、もっと勉強したい、役に立ちたい・・・それが看護師になるきっかけ

助産師 丸山莉沙

私は子どもの頃から、人との関わりの中で様々な疑問を抱き深く考えてしまうところがあります。その答えを見つけたくなり、たくさんの本を読んでいるうちに、看護の本に巡り合いました。また、高校時代の先生から問いかけられた「死ぬとは何か、生きるとは何か」といったことを考えるようになり始めた頃、ボランティアを始めましたが、相手の気持ちを理解することができていないことを知りました。自分の興味・関心や共感は役に立っていないことに気づきました。ボランティアを通じて、自分が良かれと思ってしたことで相手を傷つける経験もしました。それは自惚れであって役立っていないことも。自分が関わった人に役に立てるようになりたいと強く思うようになりました。その頃読んでいた本が緩和ケアのものも多く、看護師になる道を選びました。もっと勉強したい、もっと教えてもらいたい、そして、もっと役に立ちたい・・・そんな気持ちが看護師になるきっかけでした。

一緒にいる時間を共有している、誰かがそばにいるという感覚の中で喜びを感じる看護の仕事

助産師になって一般病棟で働き、終末期看護に関わりました。初めの頃は、「患者さんにこうなってほしい、こうなったらいいのになあ」と思っていました。それは、独り善がりであることに気づきました。患者さんから温かい言葉をもらい、看護師として命の現場にいることに感謝し、患者さんのそばで看護ができることそのものが有難いことだと思うようになりました。だから、患者さんが求めていることを返せるように勉強していました。患者さんが幸せを感じてくれたら、私も幸せを感じることができるという想いをいつしか自然に抱くようになりました。3年目に、助産師として異動をすることになりました。赤ちゃんが生まれることと人が亡くなることはその感覚は似ているのではないかという問いが浮かんだことが、助産を学ぶきっかけとなりました。それは今でもそう思うことがあります。私を支えてくれた先輩や同僚は「頑張れ、頑張れ」と異動をする私を励ましてくれました。助産師として仕事をしても、やはり、その場で一緒にいることに感謝する気持ちになりました。赤ちゃんは意見を言わないので、一緒にいさせてもらう、時間を共有している、誰かがそばにいてくれるという感覚の中で看護という仕事をすることに喜びを感じています。

助けられながらここまで来たので、私も知識・経験を提供して後輩たちの成長に貢献したい

私たち看護師・助産師はややもすれば、つい答えを聞くことに急いだり、結果を求めがちなところがあると思います。もちろん、私も含めてです。相手がどう思っているのかということを推測しながら考えていくのですが、その前に一緒にいてくれるだけで有難いという気持ちで看護をすること、そして、こちらの想いが相手に伝わらなくても、そんな温かい気持ちになって看護ができることに感謝することが大切だと考えています。例えば、ハイリスクの状態でいる赤ちゃんがいて、「この子はどんな風に成長するんだろう」と思いながら、抱っこして可愛いと思い、「可愛い、可愛い」と言いながら、生まれてきてよかったと私が思ったとしても、その時にこちらの想いは伝わっていないと思います。やがて、10年、20年と経ち、私の想いにに気づいてくれるかもしれないし、気づかないかもしれません。生まれた時に、温かい気持ちにさせてもらえたということが大切であり、その経験が有難いと思うのです。私も、中堅の助産師になり、後輩たちがいろいろと耳を傾けてくれるようになりました。それぞれ目指す看護は違うかもしれないけれど、私の知識、経験、材料を提供して、後輩たちの成長に貢献したいと思っています。私自身、患者さん、先輩や同僚たちに助けられてここまでやって来れたので、後輩たちの力になりたいと思います。

ちょっとしたお手伝いにも“ありがとう”を頂ける、何気ない喜びを日常的に感じる素敵な仕事

看護師 斉藤あづさ

私は10年ほど会社員をしていました。自分たちの仕事は直接ユーザーとのつながりが見えないので社会で役に立っている実感を持てずにいました。ある時、私の父が入院しました。看てくれていた若い看護師が一生懸命頑張っている姿に触れました。私自身、父の力になりたいのに何もできないもどかしさもありました。その時、看護師になれば患者さんや家族と直接関わることができ、もっと頑張ることができるんじゃないかと思い、看護師になることを決心しました。実際に看護師になってみると、新人看護師時代のことは思い出せないほど必死で喰らいついていたような気がします。歳は離れていましたが、同期の仲間にも恵まれ、先輩達にも好意的な指導を受けることができ、看護師として良いスタートが切れました。困ったことや、失敗したこと、悩みを分かち合える環境で新人時代を送ることができました。看護師の仕事は患者さんや家族と直接に接する仕事なので、ちょっとしたお手伝いをしただけでもありがとうという言葉を頂く機会があり、何気ない喜びを日常的に感じることができる素敵な仕事だと感じています。

医療従事者ではない人たちの生活感覚を忘れずに患者さんや家族と誠実に関わっていきたい

私が看護をする上で大切にしていることは次の2つです。

1.医療従事者ではない人たちの生活感覚を忘れずに患者さんや家族と関わること
2.人として“誠実さ”を大切にして看護をしていくこと

私は長く会社員をしていたので、医療従事者でない立場で生活をして来ました。それは、一般の人々と同じ立場で医療従事者を見ることができた経験でもあります。そういう感覚を忘れることなく活かして患者さんや家族に寄り添っていきたいと考えています。そして、誠実さというのは自分たちの事情を優先することなく、患者さんや家族、あるいは共に働く人に対して、相手目線でしっかりと向き合った関わりをしたいということです。病棟で勤務しているころ、末期の患者さんを担当しました。しかし、手術をせず、治療を選ばれませんでした。寡黙な方でしたが、その選択に対しても葛藤はあったと思います。私自身も想いに寄り添いたい気持ちがありましたが、その患者さんは最後まで想いを表出されることはありませんでした。患者さんが自分の状態をどう捉えているのかによってケアの方法も考えられたと思います。この経験は私のその後の看護に大きい影響を与えました。

患者さんの想いを汲みとれる外来看護師として、今後は退院後の排尿自立も支えたい

現在は、外来で仕事をしています。私たちの仕事は病院の玄関口であり、患者さんを適切につなぐ仕事です。たくさんの患者さんが来られますので、いろいろな形で支えられるのが魅力です。患者さんが困っていること、悩んでいることを相談してもらうことで、早く良くなるためにどうしたらいいかを考えて、つなぐことができます。だから、声が掛けやすいように、自分からも積極的に声を掛けるようにしています。短い時間の中でいかに患者さんの想いを汲みとれるか、寄り添えるかということをもっと意識して仕事をしたいと思います。それと、排尿ケア自立支援の講習会に参加して思いましたが、このことに関する知識や技術を身につけたいと思います。相談される方は病態的に困難な方が中心です。退院後の患者さんの排尿自立を支えることができるような外来看護師になりたいと思います。患者さんに少しでも安心を感じて生活してもらいたいという想いがあります。

私の仕事は縁の下の力持ち、スタッフが働きがいを感じる環境づくりを目指したい

手術室 師長 小林亜紀子

師長になり約半年が過ぎましたが、振り返ると主任時代はマネジメントの視点が少なかったことに気づかされました。現場において、知識や技術で引っ張っていくことがリーダーシップであるという視点で仕事に取り組んでいたことがわかりました。今、スタッフと面談をする中で、一人ひとりがこれまでとても真摯に看護に取り組んでいたことを認識できました。そして、それぞれが自分自身の将来のビジョンを持っていることに驚かされました。私たち手術室は、特殊な部署でベテランの看護師もたくさんいます。そんな中で、若い看護師がチームに加わってきて、目標を掲げ、課題を認識して、自分ができているかどうかもしっかり理解して看護に取り組んでいる姿を見ることができ、もっと良いところを見つけていきたいという気持ちにさせられました。ある看護師の話ですが、これまでのキャリアでは少し足踏みをしていたようですが、よくよく話を聴いてみると、本人なりに様々なことを考えていました。教育担当者の支援を受け、自分の足りないところをしっかりと把握でき、それを前向きに捉えてもらうことで順調に成長してきました。今では足踏みしていた時間さえも、自分に必要な時間であったと受け止められるようになりました。管理者の研修で、私の仕事は縁の下の力持ち、スタッフが働きがいを感じ、職業人、専門職として成長できる環境づくりであることを学びましたが、まさにそうだと実感しているところです。

スタッフが安心して看護ができるように、「よく見て、よく聴いて、よく話す」を心掛けていきたい

私が、師長として大切にしていること、そして目指す看護師長像は、「よく見て、よく聴いて、よく話す看護師長」です。実は、ロールモデルがあります。元上司ですが、その部署で行われている看護業務の経験は全くありませんでしたが、赴任されてしばらくすると私たちの職場に笑顔が増え、団結心が強まり、一気に明るい職場に変わりました。ご自分の問題点もさらけ出して、スタッフ一人ひとりに関心を持ち、リーダーとして部署のビジョンを示し、それが伝わるまでしっかりと伝える姿に憧れさえ感じました。その師長が、実践されていたのがよく見て、よく聴いて、よく話すということでした。スタッフが安心して自分の力を発揮するためには、スタッフが抱える様々な事情を知らないといけないと思います。そのためにも、広い視点で一人ひとりの動きをよく見て、スタッフの気持ちに深く理解するためによく聴くということを心掛けています。そして、師長である私が何を考えているのかが理解できないと安心して仕事に向き合えないと思うので、よく話し、私が考えていることが伝わるように工夫しています。これらを基本して、スタッフが安心して働けるようにしていくことが私の使命だと考えています。

それぞれが自分の強みを持って、お互いの良さを活かし合い、尊重し合うような職場をつくりたい

手術室はチーム活動に積極的な部署だと思います。そういった個々の積極的態度により、それぞれがもっと輝けるような職場を目指したいと思っています。自分自身のビジョンや目標を持って果敢に成長を遂げている人もいますが、まだ具体的なビジョンや目標を持ち得ていない人にも未来に希望が持てるようにその良さを引き出し、気づいてもらう機会を作っていきたいと考えています。そうして、それぞれが自分の強みを持って、お互いの良さを活かし合い、尊重し合うような職場にするのが私の目標です。手術室では、各科で担当者がいるので、担当をしているところによって扱う機械も違えば担当するドクターも違います。それだけに、一人ひとりがエキスパートとしての力の発揮が求められます。私には2人の主任が一緒に部署運営をしてくれていますが、スタッフとのコミュニケーションを積極的に取ってくれるので、現場の情報がよくわかり、課題解決にすぐ取り掛かることができるので助かっています。今後は、マネジメントをもっと勉強していきたいと思いますが、看護管理という範囲にとどまらず、様々な分野のマネジメントも学びたいと思います。最近「宇宙兄弟」というマンガを題材にしたリーダーシップの本を読みましたが、マネジメントに関する考えがスッーと入ってきました。こんな風に視野を広くして学び、スタッフがイキイキと働くことができるような部署を目指したいと思います。

病棟の運営や管理の主役である主任たちにポジティブに仕事ができるようにするのが私の仕事

看護師長 松永美香

私は、同じ病棟に属したまま主任から師長になったので、師長になった頃は、その切り替えが難しかったことを覚えています。師長になるとみんなの和の中からポンと抜け出るような感じでありました。全体を俯瞰する立場になり、どういう風にメンバーと接したらいいのかがわかりませんでした。師長の仕事に慣れるまで1年くらいはかかりました。勤務評価をした時に、主任たちにその役割を担ってもらったことが良いきっかけになりました。私は、一歩引いて、前に出過ぎないことを心掛けました。主任たちが自分の考えを話せる環境を作り、私はアドバイスをする立場という関係性が大切であることを勤務評価の時に実感できました。その後、主任たちが病棟運営の見直しをしてくれました。こちらから指示することなく率先してやってくれました。病棟運営の見直しは、現場と一緒にやらないとわからない、現場で指導しないとわからないのですが、主任たちが自主的にしてくれたことは私たちの職場にとってとても大きな力になったと思います。私が主任だった頃はそこまでしていたかなと反省するくらい有難い気持ちになりました。主任たちがポジティブに仕事ができる環境を作るのが私の仕事だと認識できるようになりました。

若手と中堅の切磋琢磨の機会をつくり、看護師が育つ環境を定着させていきたい

人材の育成については、これまでやってきたことを継続しつつも、さらにレベルアップをしていきたいと考えています。今期より新人教育がOJTとなり、教育スタッフを中心に行うことになりました。主任クラスのメンバーがそれに関わりますので、私は教育スタッフに対する教育をしていきます。また、昨年より本格的にペアで毎日の業務をしていくようになりましたので、しっかりと定着できるようにしていきたいと思います。特に、各病棟には若いスタッフが多いので、彼らにとってはまだまだわからないことが多く、この人たちを育てるという意味でも、若いスタッフと中堅のスタッフがペアになり、そこでお互いの意見を言い合いながら、いわゆる切磋琢磨できる状態になって向上し合うスタイルを定着させていきたいと思います。経験年数4年の看護師が半分以上いますので、彼らが育ってくれることで病棟の看護の質は相乗効果も生まれて向上していくと思います。教える側は教えることを通じて成長でき、若いスタッフの発想は中堅のスタッフにも影響するでしょう。そんなチャレンジを続けていきたいと考えています。

メンバーと一緒に力を合わせて、患者さんによかったと思って頂ける看護を提供し続けたい

私は、ポジティブな考えで仕事を取り組む職場をつくりたいと考えています。よくない話題を伝える時こそ要注意で、結果的に気持ちがネガティブになり、仕事が思うように進まないことは良くある話です。先にも話しましたが、私の病棟の主任たちはそういう話題でさえ、最終的にポジティブに物事を捉えるような伝え方をしてくれるので、スタッフ全体がポジティブになってきたと思います。例えば、記録を付ける時間が少なくなってきたという目に見える改善もポジティブに取り組んだ結果だと思います。そういう風土ができつつある中で、私自身も管理者としてどうあるべきかを常に考えています。やはり基本は、働く人を大切にする、一人ひとりの意見に耳を傾けることを重視することだと思います。自分の看護観としては、月並みですが、自分やスタッフが提供した看護で患者さんによかったと言ってもらえることが患者さんや自分たちにとっても良いことなんだと思います。メンバーと一緒になって、力を合わせて、患者さんによかったと思って頂ける看護を提供し続けたいと思います。

子どもの頃の自分を支えてくれた看護師の姿が自分の未来に繋がり、看護師生活をスタート

看護師 増田有紀

私は子どもの頃は病気がちで入退院を繰り返していました。入院した時にお世話になった看護師がおり、その方とは今でも年賀状のやり取りをしていますが、深い考えを学ぶこともあります。その人の後ろ姿を見ていたのかもしれないですが、中学生の頃から看護師になりたいと考え始めました。実際に看護師になりましたが、私は要領が良いわけではなく、量をこなさないとできないタイプなので、新人時代はたくさんの壁にぶち当たっていました。何事もスムーズには進まず、とにかく必死でした。しかし、辞めようと思ったことはありません。他のことを考える余裕がなかったのもありますが、根底にある看護師として頑張りたいという想いが一つひとつを乗り越えられた原動力だったと思います。2年目になってから少し仕事が楽しくなってきました。業務がスムーズに進められ、自分のペースで仕事をできるようになりました。後輩をフォローする立場になると、自分自身の仕事を振り返る機会になり、成長機会になりました。ある先輩が職場に戻って来られた時、「成長したね」と言われ、嬉しく思ったことを覚えています。

多くの患者さんの人生の過程に触れ、思いを巡らせ関わることができるのが看護師の仕事の魅力

たくさんの人たちの人生の過程に触れることができるのが看護師の仕事の魅力だと思います。自分が関わることができるだけでなくて、それぞれの人生の過程を見て、いろいろなことに思いを巡らせながら仕事をしていくことに私たちの仕事の価値があるのではないかと思っています。自分の生きてきた道しかわからないのが普通だと思いますが、看護の仕事は接する人の数だけ多くのことを知ることができる機会でもあります。つまり、私たちは患者さんの私生活にも深く関わるので、広い視野と深い想いを持ちながら仕事をしていかなければなりません。とても責任の大きい仕事だと思う反面、こんなにやりがいのある仕事はないのではないかと感じています。自分は患者さんに対して印象に残る看護師であるとは思っていませんが、その人にとってプラスになる関わりができたらいいなと思いながら看護に取り組むことを大切にしています。例えば、自分が掛けた言葉がその人の支えになったり、自分が行ったことで心地よいと思ってもらえたりすることです。振り返ると、看護師になってよかったと思います。

患者さんやご家族と課題を共有して、一緒に考えてサポートしていく看護師を目指したい

今の目標は、目の前にある課題をしっかり解決することに力を入れていきたいと思います。ただ、これからは在宅医療の流れがこれまで以上に大きくなっていくと思います。急性期病院しか知らない看護師たちは、在宅での看護を知るきっかけを持ち、自分が主として在宅看護に携わることがなくても、知るべきだと思っています。退院支援のポイントは、患者さんやご家族の自覚を促すことが重要だと思います。本人たちの課題であるという自覚の上に、それぞれの課題に対して看護師がサポートするのが理想的であり、それを目指していきたいと思っています。それをどのように進めていくのかという課題にチャレンジしていきたいと思います。患者さんや家族は病院にいると安心です。しかし、ずっといることはできないのが現実なので、そこをきちんと説明して十分に理解していただく必要があります。説明の方法や技能は私たち個人の課題ですが、現状を把握して、その課題を共有して、一緒に考えていくことが重要です。私もこれからですが、スタッフと共にこういう問題についても一緒に考えていきたいと思います。

長期入院の友人の言葉から看護師を志したが、思うように看護出来ず悩んだ2年間

看護師 長坂絵里香

学生時代、大病を患った友人が、長期入院の後復学しました。担任の先生からは、辛い治療を思いおこすので病気の事は聞かないようにと説明があり、友人は復学してきました。復学後、丁度隣の席だった私に対し、どんなに治療が辛かったか、勉強に遅れないようどんなに勉強を頑張っていたか、みんなの話題についていけないのが辛いと堰を切ったように話す友人に対し、返す言葉も見つかりませんでした。どのように接していいのかもわからない中、たくさん話を聞いて欲しいのだろうと感じた私は出来る限り一緒にいようと決め、休み時間は常に一緒にいるようになりました。一緒に過ごす中で友人より、長い入院中は本当に寂しく、でも看護師が精神的なサポートをしてくれ、友人にもなってくれていたと話をしてくれました。その言葉を聞いた時、看護師とはどんな仕事なんだろうという強い興味が湧き、それが看護師を志すきっかけとなりました。「こども達に寄り添える」そんな看護師になりたいという思いを抱きながら、念願叶い小児科病棟に配属となりました。しかしながら現在は、やるべき事に終われ、ただただこなすだけの仕事になってしまい、患者さんに寄り添いたくても思うように出来ず、変われない自分に葛藤の毎日でした。

自身や家族の医療体験を得て、看てもらう立場になって気付かされた「家族を看るような気持ちでケアする看護」

自身の妊娠・出産、家族の病気などを通して、患者側の立場を経験したことで、看護師として相手の立場に立って考える事が出来るようになったと思います。逆の立場になると今まで見ていなかった事も見えるようになり、医療者の言葉の掛け方、表情、行動で一喜一憂する気持ちがわかるようになりました。また、相手のことを大切に思いながらケアしている気持ちは相手に伝わるのだという事も実感する事が出来ました。逆を言うと、大切にされていないと感じる対応も敏感に感じることが出来ました。
以前、患者さんに、「いきなり日常生活から離されベッドに寝かされると自分がモノのように感じる」と言われた事がありました。それからは、単に身の回りのお世話や医師の指示に従って処置をするだけでなく、家族を看るようにケアすることを心掛けるようになりました。友人が教えてくれた、「患者と看護師」としてではなく、「人間対人間」で関わる気持ちでケアをする事にこだわり続けたいと思っています。
看護師は、患者さんにとって痛みを伴う処置や治療のため制限することを指導したり、羞恥心を伴う処置を行うことが多々あります。そんな患者さんにとってストレスフルな入院生活の中で、少しでも快適に過ごし、治療に挑めるよう配慮する必要があります。そのため、私は、「1日1ギフト」1日ひとつは患者さんにとって気持ちの良いケアを提供できるように心掛けています。例えば、身体を綺麗にする、不自由を感じることなく生活できるよう身の回りの環境を整える、患者さんが笑顔になるよう関わることなどです。そして、そこに家族に接するような気持ちを添えることを忘れず看護を行なっていきたいと思っています。

母乳講座を実施しました

看護協会地区支部活動の「まちの保健室」でお世話になっている藤枝市内にある7つの子育て支援センターの職員を対象に、令和2年1月15日・17日の2日間、藤枝地区交流センターで母乳講座を実施しました。

母乳講座の様子

母乳のしくみと生理、母乳の飲ませ方のコツ、授乳方法、授乳中の食事、授乳と離乳食、卒乳についてなど、母乳の基本からお母さんによく質問される内容を具体的にアドバイス!

母乳育児のちょっとしたコツを支援センターの職員に知ってもらうことで、センターに来られたお母さんの悩みをサポートすることができます。

また、母乳育児について生活の中で気軽に相談できる場所があることは母子にとってとても心強いです。

ぬいぐるみを使って母乳についての説明をしている様子

今回、母乳育児講座を行い、受講者からたくさんの質問をいただきました。受講者の熱心な姿勢に、助産師としてこのような機会をいただいたことを大変嬉しく思いました。母子のイラストこれからも病院と地域が連携して、切れ目のない援助をすることで、母子の健やかな成長をサポートしていきたいです。

社会人から看護師になり、人間関係のやり辛さの中、同い歳の先輩の指導に感謝する今

看護師 三浦香央里

高校を卒業して短大に進み、一般企業に就職しました。しかし将来に対する明確な方向性を持っていなかったこともありすぐに辞めてしまいました。その頃看護師をしていた友人が、看護師は大変だけどやりがいがあるよと言って勧めてくれました。高校時代、興味を持ち目指そうと思ったことがありましたが、難しいと思ってやめてしまいました。チャレンジを決意して25歳で看護学校に行き、念願の看護師になることができました。看護師となり嬉しかった反面、想像以上に様々なことが大変でした。新しいことをなかなか覚えられず、また初めての患者さんとの関わり、身体状態の観察・症状や訴えからアセスメントして必要な看護を行う難しさに加えて、先輩達や一緒に働く人達との関わりにも大変さを感じました。私が社会人経験者だったことが要因の1つでした。新人の時には自分のことしか見えていなかったのですが、今、振り返ると先輩は色々と気遣って下さり、「仕事は仕事」として精一杯指導やアドバイスして下さいました。私も現在、中堅看護師として教える立場となりました。新人時代の経験が今に繋がっており、とても感謝しています。

患者さんの訴えを聞き、患者さんそれぞれに個別性のある看護を心掛けたい

看護師になって既に7年になります。私が仕事をする上で大切にしていることは、患者さんの訴えを聞き、勝手に決めつけないことです。そしてスタッフ間で情報共有して個別性のある看護を行うよう取り組んでいます。日々入退院があり様々な患者さんと関わらせて頂いています。それぞれの患者さんに合わせた対応は難しさを感じることも多々ありますが、悩んだ時には周りのスタッフと相談しながら患者さんにとって最善の看護を考えています。そのような時こそ同僚達との支えあい、助け合いのおかげで行えていることを実感します。私が呼吸器病棟に配属になり4年目のことですが、慢性肺疾患終末期60代女性の患者さんが、「最期は家で過ごしたい。」と訴えがありました。自身の身体状態を把握しており覚悟を持っているという強い意志を感じました。呼吸苦の出現時には病院の方が早急に対応でき安心ではないかと思っていましたが、患者さんの「家で過ごしたい。」という想いを尊重したいと思いました。このようなケースを経験し、退院支援がいかに大切であり、そのために患者さんの訴えを聞き、患者さんの想いがどこにあるのかを明確にすることがとても重要だと学びました。

毎日の新たな発見、学びを得て、患者さんへの関わりを通じてコツコツと成長していきたい

今は先のことはあまり考えることはせず、1日1日を大切にしていこうと思います。担当する患者さんは日々変わり、また担当した患者さん自身も日々状況が変わるので、毎日新たな発見があり、新たな学びがあります。それらを得て、患者さんへの関わりを通じてコツコツと成長していきたいと思います。現在配属されている病棟は5年目になりますが、こうして働き続けていると今後異動もあるかと思います。異動したらまた新しい分野を勉強していきたいと思います。子供と関わる仕事をしてみたいので、いつかは小児科で働くことができたらいいなと思っています。

先輩や同期の仲間、患者さんやご家族に励まされ、支えられてやりがいを感じる看護師の仕事

看護師 山崎美香

小学生の頃、マザーテレサに影響を受け、人の役に立つ仕事をしたいと思い、看護師に憧れました。その後、中学生の頃の職業体験学習を通じて、病院で働く看護師さんを見て看護師になりたいと思うようになりました。新人の頃の私は、担当する患者さんの検査・手術・診察などの段取りを決めていてもうまくいかなかったり、覚えなければならないこともたくさんあり、夢に描いていた看護師像にとは違い、心砕けることが多かったことを思い出されます。それでも、プリセプターの先輩が「今日も頑張ろうね」と日々声を掛けてくださり、夜勤前には「眠れた?一緒に頑張ろうね」とメールを頂き、その励ましに支えられて乗り越えることができました。また、同期のみんなともお互い励ましながら頑張りました。患者さんやご家族から徐々に「山崎さん」と名前で呼んでもらえるようになり、「ありがとう、山崎さんが話しかけるとお父さんの顔つきが変わるので、今日もあなたがいてくれてよかった」といったことを言ってもらえる機会が増えてくると、看護師の仕事のやりがいを感じることができるようになりました。いろいろな人の支えがあってこの仕事を今も続けられているので、本当に感謝しながら働いています。

家族の生活にも想いを寄せて、相手の立場に立って寄り添える看護を大切にしたい

私は現在、外科・形成外科・消化器内科の混合病棟でチームリーダーとして働いています手術をして元気に帰る患者さんもいれば、終末期の患者さんもいます。終末期患者の苦痛のコントロールや家族の想いを傾聴し、困ったときはチーム内、あるいは病棟スタッフで情報共有等を行い、カンファレンスを行います。また、入院後安静が必要になり、ADLが低下した患者さんや入院後寝たきりになった患者さんの退院調整をします。例えば、介護の必要になった患者さんの娘さんで、仕事を継続したい、そして、同時に夫や子どもがいるような場合、この娘さんが患者さんを看ながらすべての家族もそれぞれの生活が成り立つようにしてあげなければなりません。その娘さんに退院調整カンファレンスで、ショートステイの利用を提案し、患者さん以外の家族がリフレッシュする機会を取ってもらおうとしました。娘さんから「そんなことまで考えてくれているなんて思ってもいませんでした」と言われたことがあります。患者さんの退院後の生活を円滑にできるように、その家族の生活にも想いを寄せて、決して押し付けずに、想いを聞いて、相手の立場に立って寄り添える看護を大切にしながら仕事をしています。

患者さんをみんなで支えるという想いを共有して、スタッフ同士も支え合うチームにしていきたい

今後のチャレンジは、やはり退院調整・支援をもっと勉強していきたいと思います。具体的には家族とのコミュニケーションやサービス利用のために関わるスタッフ、病棟スタッフとの密なコミュニケーションを通じて、どのようにしたら患者さんや家族がよりよい生活を送ることができるかという視点を持って考えることができるように新しい知識を取得し、実践で活かしていきたいと思います。現在実施している昼カンファレンスを通じて、退院調整で困った患者さんがいないかなどの情報共有をし、スタッフが意見を言い合い何が必要なのかをそれぞれの考えを聞くようにしています。経験年数には関係なく、それぞれが自分の考えが言いやすいような雰囲気を作るように心掛け、お互いがそれぞれの角度で気づき合えるような役割を意識していきたいと思っています。患者さんをみんなで支えるという想いを共有して、充実した看護を提供できるように、カンファレンスを継続し、スタッフ同士も支え合うチーム作りをしていきたいと思います。

地域リンクナースが活躍中!

藤の花かんかんネット地域リンクナースが、今年も感染対策の講習を行いました。
1回目から3回目では、聖稜リハビリテーション病院のリンクナースが、正しい防護具の着脱方法を伝えました。
なかなか現場から離れることのできない介護スタッフさん達ですが、事業所で講習会を開催したこともあり、 「こんな時はどうするのですか?」等、介護の現場で起こりやすい場面をイメージして積極的な質問も聞かれました。
藤枝市内の医療や介護の現場が、同じ知識と技術を持ち、感染拡大を防ぐことを目指し、11月までに全部で13の介護事業所を訪問します。